men’s yukai系の憂鬱
涼しい風に誘われ、
今季も men’s yukai 系の装いを選んだ。
長袖のタイトなカットソー。
秋の入口で、そっと粋をまといたいという
気持ちがあった。
だが、街角のガラスに映った胸もとには、
わずかな陰影が生まれていた。
こちらの思惑とは別に、季節の光は
細部ばかり正直である。
2025 年の秋。
残暑の名残を引きずりながらも、
装いの輪郭だけは整えたい。
そう思って、
理想のタンクトップ・インナーを探している。
身体の線を静かに整え、余計な気配を消してくれる裏方。
けれど、そういうものほど、簡単には見つからない。
そもそも men’s yukai 系とは何か。
ホスト雑誌の粋を、日常へ薄く移し替えるような試みだ。
都市の鏡に映る自分を、
すこしだけ演じる存在にしつらえる小さな習慣。
しかし演目は、いつも細部に揺らぐ。
胸もとのわずかな違和感も、
その揺らぎのひとつにすぎない。
インナーは表に出ない。
けれど裏方が整っていなければ、
舞台の明かりは落ち着かない。
粋を守ろうとする、ごくささやかな攻防。
そのひとつひとつが、men’s yukai 系の憂鬱なのだろう。
静けさと、ほんの少しの照れ。
そのあいだで、秋はゆっくり深まっていく。
ラベル: 日記

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