NEC_LAVIE— Windows11 の午後
知人が言い出した。
「遠隔で侵入された気がする」
八月に買ったばかりのノートパソコンだった。
もう使いたくない、捨てたいと言うのを、
もったいないと押しとどめて、譲り受けた。
三時間ほどネットに繋ぎっぱなしで様子を見たが、
マウスが勝手に動くわけでもなく、異常はない。
そもそも知人はSNSをやらない。むしろ嫌悪していて、
個人情報が外に流出する心配もほとんどない。
ただ、ネットは世界と繋がっている以上、
「絶対」はない。
念のため、最初から整えることにした。
NECのLAVIEには、年賀状作成や家計簿、
試用版セキュリティなど、不要なソフトが
ぎっしり詰め込まれている。簡単には削除できず、
ただ容量を食い、動作を鈍らせるだけ。
ならば、まずはクリーンインストールだ。
MicrosoftからWindows 11のISOを落とし、
DVDに焼く——USBのほうが速いが、
失敗するかもしれない光学ディスクの緊張感を、
あえて味わいたかった。
一枚失敗、二枚目で成功。
BIOSをDVDブートに切り替えて、
セットアップ画面まで辿り着く。
ついでにローカルアカウントで通すために、
途中でコマンドプロンプトを起動する裏技を使った。
Microsoftアカウントを
強制される感じが、どうも好きになれない。
CPUはCore i5、メモリ16GB、SSD 256GB。
ゲームはしないので、これで十分だ。
しかし問題は、Windowsの「中身」ではなく、
LAVIEという「外側」のほうにあった。
ノートパソコンの命であるバッテリーの
充電上限を80%に抑えるユーティリティ——
こればかりは素のWindowsには存在しない。
NEC独自の再セットアップメディアから
入れ直す以外、入手できない。
自分は普段、ノートPCを持ち歩かない。
ほとんどはAC電源運用だ。
だからこそ、バッテリーを長持ちさせる機能は必要だった。
そのために、もう一度NEC独自の環境を戻し、
使わないアプリだけ削除した。
Edgeの「組織によって管理されています」を消すために、
レジストリをいじったりもしたが、
結局のところ「乗っ取られてはいなかった」
という結論に落ち着いた。
いまは、ネットに繋がないローカルアカウントで、
静かに使っている。
思わぬ贈り物としての、真新しいLAVIEを。
ラベル: 長い文章

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