烏龍茶でシャンプーして頭皮の皮脂を撲滅したい
今日の自己顕示欲は、ふとした瞬間に、
グレッチのギターを颯爽と操る自分──
そんな幻を見てしまったところから始まった。きっかけは、チェット・アトキンスの演奏動画だ。
ただそのリンクを貼るだけの記事のはずだったのに、
数分の演奏を聴いただけで、
完全に心を持っていかれてしまった。
なんという音。
アームを触れる指先のわずかな軌道にまで、
生まれついた感覚が宿っている。
これぞソロギターの到達点、とでも言うべきものだ。
けれど、僕は知っている。
何年ギターを握り続けていようと、
かつてギター部に在籍していようと、
越えられない壁があることを。
今の僕が、本気で烏龍茶でシャンプーして
頭皮の皮脂を撲滅しようとするくらいには、
努力と結果が、必ずしも結びつかない領域がある。
もし誰かが幸運にもグレッチを譲ってくれたとしても、
たぶん僕は、それを飾って眺めるだけだろう。
やがて手放され、別の誰かのもとへ行く。
その頃、僕はきっと手狭で静かな部屋に入り、
高温の炎に還り、骨になる。
それで、すべてがふっと軽くなる。
──そんなふうに考えてしまう時点で、
もう演奏よりも物思いの方に熱を入れてしまっているのだ。
ラベル: 好きな音楽

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