2/15/2022

青葉シンボルロードの冬灯り


   昨年十一月二十七日から、今年二月十三日まで。
静岡の街に、冬の灯りが降りていた。

青葉シンボルロード一帯を、やわらかな光の粒が包み、
歩く人の吐く息さえ、イルミネーションの
一部のように見えた。
その夜、カメラを構え、
私は季節の始まりを告げる飾りつけを、
ひとつひとつ確かめるように撮っていった。
通りの光は例年よりも控えめで、
派手さよりは穏やかさが勝っていた。

少し物足りなくもあり、同時に、この街には
よく馴染んでもいた。

最後に目を留めたのは、
花の衣をまとったフラワーベアだった。
愛嬌を含んだその姿だけが、冬の訪れを祝うように、
道行く人々へ、静かな笑みを投げかけていた。

時は過ぎ、あの灯りは一昨日で幕を閉じた。

けれど写真の中では、いまも青葉シンボルロードに、
光が漂っている。

訪れた夜の空気ごと、そのまま封じ込められたように。

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