夕暮れの牧場にて — 袋井・デンマーク牧場
西へ向かう気ままなドライブの途中、
ふと思い立って袋井市のデンマーク牧場へ立ち寄った。
訪れるのは三度目になる。
入場無料という気軽さもあって、
こちらの身構えがほどよく抜ける場所だ。日々の疲れに加え、
コロナワクチンの副反応で体調を崩していた。
今日はただ、動物たちのいる
穏やかな時間に身を置きたかった。
駐車場に車を停め、ゆるやかな坂道を上る。
最初に目に入ったのは、飼葉を噛んでいる牛だった。久しぶりにカメラを構える。
長く撮影から離れていたせいか、
感覚は思った以上に鈍っている。
それでも、夕暮れの牧場の空気と、
草を噛む音を刻むような
動物たちのゆったりしたリズムが、
次第にこちらの呼吸を整えてくれた。
それでも、ジャージー牛乳だけはきちんといただいた。
不思議なことに、市販の牛乳ではすぐお腹を壊す自分が、
ここの牛乳では平気なのだ。
冷たく、濃い味わいが、喉をまっすぐに通っていく。ふと視線を戻すと、牛がこちらを向いていた。
思わずシャッターを切る。
そのあと、山羊や羊たちにも軽く挨拶をして、
夕暮れの牧場を後にした。
滞在はほんのわずかな時間だったが、
動物たちの穏やかな気配に包まれ、
心に乗っていた重りが、
少しだけ軽くなった気がした。
ラベル: お散歩写真機




