明治のトンネルへ
九月二十九日。明治のトンネルへ、
少しだけ車を走らせた。
訪れるのは、二〇一七年の九月以来になる。
オリンパスのPEN E-P7を、少しでも使い込もうと思った。
理由はそれだけだ。 久しぶりに訪れたトンネルは、草がずいぶんと育っていた。
名前の刻まれた部分も、草に加えて苔が広がり、
ほとんど読めなくなっている。
前は、たしか読めた気がする。
一枚撮ってから、そっと内部へ足を踏み入れた。 昼間だったのが救いだった。
それでも、トンネルの中は相変わらず、少しだけ不気味だ。
ただ、空気はひんやりとしていて、
汗がすっと引いていくのがわかる。 照明を撮ってみる。
レンガの細かさが、静かに浮かび上がる。
外には、まだ夏の名残があった。
けれど、この空間だけは、すでに秋に入っている。
冬に来たら、きっと寒いのだろう。
実際に来たことはないが、そんなことを思った。
全長およそ二百メートル。ただ歩く。
風が、心地よかった。 そのままの気分で、静岡市側を抜け、藤枝市へ向かう。
藤枝市側のトンネルは、草の勢いも控えめで、
名前も、きちんと読めた。
それ以外に、特に書き留めることはない。
ラベル: お散歩写真機





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