法多山尊永寺へ
九月十日。夏がふたたび戻ってきたような陽気だった。
去年の厄除け守りを返しに、
袋井の法多山尊永寺まで足をのばした。
駐車場から山門までの道のりで、すでに汗はじっとり。
多汗症の身には、早くも試練である。正直、カメラを取り出すのも億劫だった。
だが、せっかく手に入れた道具だ。
せめて数枚は、と自分をなだめる。
平日のせいか、境内は人影がまばらだった。
運動不足の足はすぐに悲鳴をあげ、
途中のベンチに腰を下ろしながらの散策になる。
長い階段を登りきり、
本堂へ着いた頃には、汗は滝のようだった。
九月十日が、こんなにも暑くなるとは思わなかった。
おみくじは、初詣で大吉を
引いているので今回はやめた。
厄除け守りを二つ選び、去年のものと入れ替える。
袋詰めの手順が少し変わっていて、一瞬、戸惑う。
コロナの名残なのだろうか。
参拝のあと、だんご茶屋へ。
だが厄除け団子は買わず、かき氷も見当たらない。
冷水を一杯だけ飲み、
冷房の効いた座敷で、汗が引くのを待った。
三十分ほど、そうしていた。
ようやく落ち着き、再び歩き出す。
それでも外は、まだ暑かった。帰り際、山門近くの案内図を眺めながら思う。
法多山は、やはり好きだ。
来年はもう少し涼しい、十月に来よう。最後に、新しく手に入れた厄除け守りを一枚。
この日を、そうして締めくくった。
ラベル: お散歩写真機



















