9/02/2013

恥ログ──ファボされたい病


   SNSというのは、
独りよがりな自己顕示欲を、
思いついた順に放り込める
便利な道具だと思っていた。
……正確に言うと、
そう信じていた時期が、確かにあった。

先ほど、久しぶりに同級生から連絡が来た。

「お前、そんなに馬鹿正直に投稿しなくていいだろ」
なかなか要点を外さない指摘だった。

「バイトなうくらいで止めとけ」
という、実用的かつ冷静な助言付きで。
反論はできなかった。

なぜなら彼は、同い年でありながら、
無理のない距離感で
人生を回している側の人間だからだ。

一方の僕はというと、
何者でもない状態でSNSに現れては、
余計なことを言い、余計な本音を置き、
余計な恥を更新している。

ついさっきなど、
自分でも扱いに困る嗜好を、
誰に向けたのかも分からないまま、
タイムラインに流してしまった。

書けば楽になるわけでもない。
かといって、書かないと落ち着くわけでもない。

むしろ、言葉を重ねるほど、
自分で掘った穴に自分から降りていく感覚がある。

これは自己開示ではなく、恥の上塗りだ。
そろそろ、誰かに見せる前提の場所から、
一度、身を引いたほうがいいのかもしれない。

鍵をかける、というより、声量を下げる。
世界に向けるのではなく、記録として残す。

「ファボされたい」という病は、
思っている以上に、静かで、体の奥に残る。

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