強さの話
見るからに手強そうで、
「私は最強です」と年中無休で訴え続ける態度に、
最近は少し疲れてしまった。
はいはい。
わかった、わかった。
そんなふうに、
内心では肩を軽く叩くような顔をして、
画面を閉じてしまう自分がいる。
なぜ、そこまで丁寧に、
しかも第三者の目が入ることを承知のうえで、
ネットに向かって
充足している自分を提示し続けるのか。
単純な考えかもしれないが、
何かに怯えているようにも見える。
とはいえ、
それを責める気にはならない。
むしろ、賢い生き方だと思う。
この環境で、
自分から首を差し出す必要はない。
本音を言えば、
僕だってああいうふうに、
一年中、胸を張っていたい。
最近、LINEのやり取りの中で、
ふと気づいたことがある。
顔立ちの整った人が、
毎回のように弱音ばかりを吐いていると、
思っている以上に気力を削られる。
弱さが似合わない人、
というのは確かに存在する。
それがたまになら構わない。
だが、連日のように続くと、
僕のような人間でも、
少し距離を取りたくなる。
やはり、
強気な人の方が、
見ているこちらも、
生きようとする力を
わずかに分けてもらえる。
……のだが。
あまりにも完璧な、
充実した日常の報告にも、
最近はどうにも飽きてきた。
ほんの一言でいい。
弱気な言葉を、
その人の口から
聞いてみたい気もする。
弱さに触れて、
少しだけ、安心してみたい。
まあ、
きっと言わないのだろう。
こちらを気遣うために、
自分の綻びを見せるような人ではない。
結局のところ、
強いとか弱いとか以前に、
ただ相性が合わない。
それだけの話なのだと思う。
ラベル: 長い文章

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