掌の都市──Android端末と夜の操作感
久しぶりに、Galaxyを触った。
指先が都市の構造をなぞるように、
設定画面を滑り、通知を払い、
いくつかのアプリを入れ替える。
Androidの自由度は、裏路地に似ている。
表通りではないが、雑然とした選択肢が続き、
それぞれがきちんと行き先を持っている。
一枚の写真を見返して、
BlackBerryの面影を思い出した。
物理キーの感触。
通信のための道具としての潔さ。
その名残が、今の端末にもかすかに残っている。
日本語入力を変えてみた。
軽く、応答が速く、
指の動きに無理がない。
気まぐれな選択だったが、
思いのほか、しっくりきた。
だが、それは模倣ではない。
どこかで見覚えのある滑らかさがあり、
それでいて別の手触りがあった。
別の都市の区画に、
静かに足を踏み入れたような感覚。
掌の中で、静かに都市が息づく。
通知音も振動も、
すべてが構造の一部として、収まっている。
ラベル: 日記

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