国内からミナミゾウアザラシが消えた
この頃、久しぶりに、あの息苦しさに
悩まされていました。
遠い記憶をたどろうとすると息が詰まり、
この先のことを考えると、さらに苦しくなる。
そんな中、たまたま目にしたのが、
二見シーパラダイスの
ミナミゾウアザラシが旅立った、
というニュースでした。
僕はかつて一度だけ、
あの愛嬌のある、あっかんべーをする
ミナミゾウアザラシと対面しています。
ただ一度きり。
いつだったか――
そう考え始めると、また呼吸が乱れる。
おそらく2000年頃だったはずです。
添えられていた写真と、
亡くなるまでの経緯を記した文章が、
とても切なく、胸に残りました。動物というのは、
ほんの少し前まで元気だったのに、
ある日、突然いなくなる。
それは、犬を飼ってきた僕の経験とも重なります。
旅立つときは、あっけないほど静かでした。
飼育員さんの日記を、
この夜、ようやく読むことができました。
読み終えたあと、しばらく何も考えられなかった。
不思議なことに、
あれほど続いていた息苦しさが、
そのとき少しだけ、引いた気がしました。
ここまで書いておいて言うのもなんですが、
名もない中年の独り言としては、
少し痛々しい文章かもしれません。
ただ、この夜は、
酒を浴びるように飲みたいとも思わなかったし、
午前3時まで飲み屋街にいたい気分にもならなかった。
その理由――
ひとつの結論には辿り着きましたが、
それは自分の中にしまっておくことにします。
合掌。
ラベル: 日記


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