4/29/2013

ジェット機のサンバ


   この歳になって、
昨日はじめて空港という場所に行った。

もっとも、
飛行機に乗ったわけではない。
ただ、遠くから眺めただけだ。
富士山静岡空港で。

Bossa Novaの名曲、
「ジェット機のサンバ」を
頭の中で流してみると、
それだけで、少し気分がよくなる。

滑走路と空と、
行き先の分からない時間。

ただ、
やはりどこか切ない。
きっと、二度と同じ光景はない。

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4/10/2013

国内からミナミゾウアザラシが消えた


   この頃、久しぶりに、あの息苦しさに
悩まされていました。
遠い記憶をたどろうとすると息が詰まり、
この先のことを考えると、さらに苦しくなる。

そんな中、たまたま目にしたのが、
二見シーパラダイスの
ミナミゾウアザラシが旅立った、

というニュースでした。

僕はかつて一度だけ、
あの愛嬌のある、あっかんべーをする

ミナミゾウアザラシと対面しています。
ただ一度きり。

いつだったか――
そう考え始めると、また呼吸が乱れる。
おそらく2000年頃だったはずです。

添えられていた写真と、
亡くなるまでの経緯を記した文章が、
とても切なく、胸に残りました。
動物というのは、
ほんの少し前まで元気だったのに、
ある日、突然いなくなる。
それは、犬を飼ってきた僕の経験とも重なります。
旅立つときは、あっけないほど静かでした。

飼育員さんの日記を、
この夜、ようやく読むことができました。
読み終えたあと、しばらく何も考えられなかった。

不思議なことに、
あれほど続いていた息苦しさが、
そのとき少しだけ、引いた気がしました。

ここまで書いておいて言うのもなんですが、
名もない中年の独り言としては、
少し痛々しい文章かもしれません。

ただ、この夜は、
酒を浴びるように飲みたいとも思わなかったし、
午前3時まで飲み屋街にいたい気分にもならなかった。

その理由――
ひとつの結論には辿り着きましたが、
それは自分の中にしまっておくことにします。

合掌。

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4/06/2013

明日、晴れるといいね


   本日、静岡まつりの大御所花見行列は、
やはり中止だった。

週の初めから「今週末は雨」という予報は頑なで、
結局、その通りになった。

当たってしまった、という感じだ。

期待しすぎた反動なのか、
がっかり感は思った以上に大きい。
そういうところを、
自分でも少し面倒な性格だと思う。

ただ、予報では、
どうやら明日は雨が上がるらしい。

ぜひ、そうなってほしいとは思う。

けれど、花見行列を生で観に行く気力は、
もう残っていない。

今年の僕は、少し先走りすぎた。
まるで染井吉野のように、
早々に散ってしまった感じがある。

だから、たとえ明日が晴れても、
誰かを誘って出かける、
そんな元気は出てこない。

――だからモテないんだぞ、
という声が、どこかから聞こえた気もするが、
今日は聞かなかったことにする。

その代わり、明日の夜のニュースで流れる
花見行列の映像だけは、少し楽しみにしている。

年に一度のことだから。

ほんとうに、明日、晴れるといい。

天気も。
ついでに、僕の心も。

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4/05/2013

距離の話


   今のLINEというのは、
いったい何をしたいのだろう、と
ときどき考えてしまう。

とくに、あのタイムラインだ。
公開と非公開の境目があいまいで、
見る側の感受性など、
最初から想定されていないように感じる。

最初から非公開なら、
「ああ、この人はそういう使い方をしないのだな」
と、こちらも納得できる。

だが、ある日突然、
それまで並んでいた投稿が
きれいに消えてしまうと、
さすがに察してしまう。

更新されていたものが、
ある日を境にゼロになる。

僕のように鈍い人間でも、
「あ、見られたくないんだな」と分かる。

多少は図太くなったつもりだが、
あれはやはり、
それなりに堪える出来事だった。

無神経なことをしてきた自覚はある。
それでも、
ああいう分かりやすい切り捨て方を
自分では選んだことがない。

こうした距離感に、
躊躇が少ない人たちがいる、
ということなのだろう。

考えてみれば、
タイムラインという形式そのものに、
あまり良い思い出がない。

LINEに限らず、
Twitterもそうだった。

発言が多いと、
「情報の邪魔だ」と判断され、
ブロックやアンフォローで整理される。

画面のサイズや解像度よりも、
人間関係の処理のほうが
ずっと冷たく感じられた。

そういう経験が重なって、
デジタルな付き合いには
どうしても身構えてしまう。

昨日、
書き溜めていた投稿は
別の場所へ退避させた。

その結果、
人間関係もほぼリセットされた。
そして、LINEを退会した。

掲示板を置かないホームページ。
コメントを受け付けないブログ。
今の僕には、
そのくらいの距離感がちょうどいい。

さようなら。
どうしても馴染めなかった、
この距離感に。

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4/04/2013

居場所がなくなったなあ


   一日経った今も、
やけに引っかかっている記事がある。

「ますますリア充化するインターネット」─。


昔のインターネットは、もっと楽しかった。
少なくとも、居場所はあった。

通信が定額になり、
パソコンも携帯も安くなって、
情報は一気に増えた。
その一方で、言葉の手触りは薄くなった。

急ぎなら電話すればいいのに、
とりあえずメールを送り、
返事がすぐ来ないと不安になる。
そんな空気が、いつの間にか当たり前になった。

従量制だった頃のネットには、
まだ緊張感があった。
通話料金を気にしながら、
言葉を選んでいた。

けれど今は、もう違う。
スマートフォンが当たり前になり、
同じ道具を持っているだけでは、
人はもう近づけなくなった。

気の合う友達も、
語り合える相手も、
気づけばいなくなった。

だからといって、
現実で無理につながりたいわけでもない。
正直、面倒だ。

かつては、
内気な人間同士がネットの中で出会えた。
あの感覚が戻らないことは、
もう分かっている。

この流れは止まらない。
たぶん、自分は諦めている。

何か面白いものを探す気力も、
もう、あまり残っていない。

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4/01/2013

新年明けました


   新年が明けた。

僕は少し老けた。
ご愁傷様、という感じだ。

友だちはいない。
その代わり、
こんなものを買った。

病院関係のアドレスを
まとめて登録するためだ。

重要な書類を
なんでもクラウドに預けるのは、
やはり少し不安がある。
こういうものは、
最後は紙で残しておきたい。

病院といえば、
次は血管拡張性肉芽腫の
治療を受けなければならない。

正直、面倒くさい。

こんなふうに、
自分のことで手一杯になっている。
だからたぶん、
僕は人を愛せない。

おやすみ。

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