ちいさな希望の匂いのする方へ
僕はたぶん、少数派の側に立っている。
ものの見方が、ほんの少し斜めにずれているらしい。
それでも「晴れと雨、どっちが好き?」と聞かれたら、
迷わず晴れだ。
光に照らされた影の輪郭が、どうにも好きなのだ。
もちろん、雨が好きな人の感覚もわかる。
雨だけがこちらの沈黙に寄り添ってくれる日がある。
それを「変わってる」と片づけてしまうには、
少しもったいない気がする。
最近はとくに、こんなふうに考える。
「あ、この人ちょっと苦手だな」と思っても、
すぐに心の鍵をかけきらないこと。
ほんの指一本ぶん、隙を残しておけば、
後で助かるのは案外こちらのほうだ。
いい大人というのは、
相手を測りきったふりをしない人のことかもしれない。
静かで、折に触れて優しい。
できれば僕も、そうありたい。
とはいえ僕にも、雨に救われる時がある。
諦めが漂う休日や、
熱に浮かされて横になる午後。
屋根を叩く音が、神経のざらつきを撫でていく。
さて今日は、市議会議員選挙。
多数派のお祭りである。
誰に入れようか。
いまひとつ決め手がないので、
顔で選ぶことにする。
──さようなら。
ラベル: 日記

<< ホーム