2/07/2013

インターネット疲れの話


   最近、インターネットに疲れる人が増えているらしい。
米国でも、一定期間ネットから
距離を置く人が多いと聞いた。
少し意外だった。
もっと雑に、もっとタフに
使い倒しているのかと思っていたからだ。

だが考えてみれば、
かつて日本で言われた「mixi疲れ」と、
本質はそれほど変わらないのかもしれない。

人とつながる仕組みは、
便利になるほど、逃げ場がなくなる。

SNSが広まった理由は、
たぶん単純だ。
最初は、面白かった。
知らない人の生活を覗き、
自分の存在も、誰かに確認してもらえる。

だが、そのうち違和感が生まれる。
普段、顔を合わせている相手と、
なぜか常時接続で気配を共有し続けなければならない。
用事でも、仕事でもないのに。

楽しげな近況や、順調そうな報告に、
反応を返すことが、
いつの間にか義務のようになる。
それが、どうにも疲れる。

聞けば、
入社と同時に、
職場の人間関係をネット上でも結ぶことを
求められる会社もあるらしい。
少し想像しただけで、息が詰まる。

今の自分の環境は、ずいぶん静かだ。
第三者の視線が少ない。
それだけで、驚くほど楽になる。

格好よく振る舞うのは、案外、消耗する。
たまには、気分が沈んだままでもいい。
言葉を急がず、
無理に更新しない日があってもいい。

インターネットは、
距離を取れるからこそ、使える道具だと思っている。
近づきすぎれば、
だいたい、ろくなことにならない。

だから、ときどき、離れる。
それくらいが、ちょうどいい。

友達が多いわけでもない筆者は、
今日も、その静けさを選んでいる。

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