12/30/2012

独り忘年会 ──イミテーション・ブラディーマリー


   独り忘年会。
ブラディーマリー風の自作カクテルを飲む。

焼酎を、トマトジュースで割る。

横文字文化的に言えば、
イミテーション・ブラディーマリー。

ほとんど血まみれメアリーの構成要素が揃っているのに、
アルコールだけは、ウォッカにしない。

焼酎にする。
味が少しずれる。

それでも、飲み口は悪くない。
グラスは、静かに空いていく。

翌朝は早い。
特別な予定はない。

新聞の三面記事に載るような人生だけは、
選ばずに済ませたい。
そのための分量を、守る。

年末になると、
インターネットの音は少し薄くなる。

こういう夜にひとりでいると、
パソコン通信のころの空気を、
かすかに思い出す。

誰にも呼ばれず、
誰にも呼びかけず、
画面の前に座っていた時間。

その感じに、少しだけ近い。

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