独り忘年会 ──イミテーション・ブラディーマリー
独り忘年会。
ブラディーマリー風の自作カクテルを飲む。
焼酎を、トマトジュースで割る。
横文字文化的に言えば、
イミテーション・ブラディーマリー。
ほとんど血まみれメアリーの構成要素が揃っているのに、
アルコールだけは、ウォッカにしない。
焼酎にする。
味が少しずれる。
それでも、飲み口は悪くない。
グラスは、静かに空いていく。
翌朝は早い。
特別な予定はない。
新聞の三面記事に載るような人生だけは、
選ばずに済ませたい。
そのための分量を、守る。
年末になると、
インターネットの音は少し薄くなる。
こういう夜にひとりでいると、
パソコン通信のころの空気を、
かすかに思い出す。
誰にも呼ばれず、
誰にも呼びかけず、
画面の前に座っていた時間。
その感じに、少しだけ近い。
ラベル: 日記

<< ホーム