安心保証パックをやめた日
通信費を節約しようとして、
モバイルWi-Fiルーター経由でiPhoneを使う。
理屈としては分かる。
だが、実際にはどうにも面倒だった。
持ち物は増える。
接続は不安定になる。
肝心なときに繋がらない。
仕方なくLTEに切り替えてWebを見れば、
二段階制限など、ほとんど意味をなさない上限にすぐ届く。
節約のつもりが、神経だけがすり減っていく。
三連休前、たまりかねてSoftBankショップに寄った。
LTEフラットに変更したかったのだが、
なぜかこういう手続きに限って、
My SoftBankでは完結しない。
本人が来て、対面でやるしかない。
そういう種類の用事らしい。
ついでに、安心保証パックの話になった。
AppleCareと重ねて入っていたそれを、
解約したいと告げると、
店員は少し困った顔をして、
「もったいないですよ」と言った。
その言葉に、なぜかこちらが気まずくなる。
だが、考えてみれば単純な話だ。
壊れるかもしれない不安のために、
毎月、確実に金を払い続ける。
それが安心かどうかは、人による。
結局、解約した。
LTEフラットにして、テザリングも申し込んだ。
それだけのことだ。
何かが劇的に変わったわけではない。
ただ、余計な段取りを考えなくてよくなった。
それだけで、ずいぶん楽になる。
安心というのは、
契約書の中より、
頭の中にあるものなのかもしれない。
そういえば、
苦労して手に入れる一万円札のことを、
軽々しく「諭吉」と呼ぶ風潮がある。
あれは、どうにも好きになれない。
金は金だ。
安心も、安心だ。
軽く扱うと、
だいたいろくなことにならない。
ラベル: 長い文章

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