白い端末、まだ沈黙のまま——SoftBank版iPhone5と、都市生活の予感
SoftBankのiPhone5、ホワイト64GBが届いた。
箱は思っていたよりも軽く、
梱包を解く動作も、
必要以上に慎重になっていた。
白い筐体は、
部屋の明かりを淡く反射する。
新しさはあるが、
未来というほどの距離感ではない。
これまでの延長線上にある、
静かな更新といったほうが近い。
まだ回線は開通させていない。
SIMカードは、
箱の中に戻したままだ。
来月になったら差し込む予定だが、
今はこの端末を「使う」よりも、
ただ置いておく時間を
少しだけ楽しんでいる。
通知も、着信もない。
机の上にあるのは、
沈黙した白い板だけだ。
それが思いのほか、心地よい。
iPhone5という数字には、
どこか節目の匂いがある。
終わりというほど大げさではないが、
ひと区切り、という感じだ。
使いやすさと、
どこか野暮ったい意匠。
その間で揺れるAppleの美学は、
相変わらずどこか落ち着かない。
それでも手に取ってしまうのは、
都市で暮らすうえで、
こうした道具と折り合いをつけることが、
半ば前提になっているからだろう。
SIMを差し込む日まで、
この端末はただの白い物体として、
生活の端に置かれている。
沈黙している今の姿のほうが、
もしかすると、いちばん似合っている。
ラベル: 日記

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