9/15/2012

フェードアウトしないという選択


   iOS 6は、たしかFacebookと統合された。
それを知ったとき、少しだけ眉をひそめた記憶がある。

正直に言えば、僕はFacebookが苦手だ。
どの環境でも、あの場所は自然と賑やかになる。
意識していなくても、そう見えてしまう。

誰それと、どこそこにいます。
食べ物を囲んで、ピースサイン。
そういう写真を、僕はどうしても投稿できない。

だから僕のFacebookは静かだ。
自分の投稿以外は、ほとんど見えないようにしてある。
周囲のアクティビティも、タイムラインも、すべて非表示。

あるのは、
孤独で、少し陰に寄った文章だけだ。

もっとも、それも一種の誇示なのかもしれない。
自虐という形をした、別方向の自己主張。
その自覚は、いちおうある。

それでも、
プロフィール写真の変更や、
友達を紹介してくるあの調子には、どうしても慣れない。

それでも、僕はFacebookをやめていない。
フェードアウトもしない。

積極的に関わりもしないが、消えもしない。
これは執着というより、意地に近い。

居心地が悪い場所から、
わざわざ自分を追い出す必要もないだろう、と思っている。

統合されたからといって、
無理に溶け込む理由もない。

沈黙したまま、そこにいる。
そんな使い方があってもいい。

そう信じて、
今日も僕のFacebookは、静かなままだ。

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