止まったエンジン音 —— Kyrie Eleison
Easy Rider の、ある一場面から。
乾いた映像の継ぎ目に、
不穏で、どこか軽薄な音楽が差し込まれる。
The Electric Prunes ―― Kyrie Eleison。
その流れのなかで、デニス・ホッパーが言う。
「娼家へ行ってみよう」
何度目の台詞だったのかは、もう分からない。
順番も前後している。
それでも、その一言だけが、
切り取られたように残っている。
ピーター・フォンダの佇まいを、
当時は「虚無的」と呼ぶことすらできなかった。
ただ、理由もなく、あの姿をなぞりたかった。
レイバンのオリンピアン。
ハーレー。
揃えるものはいくつも浮かんでいた。
1991年。
大型二輪の免許は、簡単には通らなかった。
試験場の管制塔。
無言で立つ係官。
どこか軍隊に似た空気のなかで、実地は四回目になった。
それでも、許可は下りた。
ハーレーも、手元に来た。
あの頃は、身体の方が先に動いていた。
勢いだけが前に出て、
後ろのものは振り返らなかった。
2012年の夏。
あの映画の一場面は、
いまもどこかで、
エンジン音だけを残したまま、止まっている。
乾いた映像の継ぎ目に、
不穏で、どこか軽薄な音楽が差し込まれる。
The Electric Prunes ―― Kyrie Eleison。
その流れのなかで、デニス・ホッパーが言う。
「娼家へ行ってみよう」
何度目の台詞だったのかは、もう分からない。
順番も前後している。
それでも、その一言だけが、
切り取られたように残っている。
ピーター・フォンダの佇まいを、
当時は「虚無的」と呼ぶことすらできなかった。
ただ、理由もなく、あの姿をなぞりたかった。
レイバンのオリンピアン。
ハーレー。
揃えるものはいくつも浮かんでいた。
1991年。
大型二輪の免許は、簡単には通らなかった。
試験場の管制塔。
無言で立つ係官。
どこか軍隊に似た空気のなかで、実地は四回目になった。
それでも、許可は下りた。
ハーレーも、手元に来た。
あの頃は、身体の方が先に動いていた。
勢いだけが前に出て、
後ろのものは振り返らなかった。
2012年の夏。
あの映画の一場面は、
いまもどこかで、
エンジン音だけを残したまま、止まっている。
ラベル: 好きな音楽

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