8/30/2012

翻訳蒟蒻


   「ウケる~」
「おもしろ~い」

そんな言葉と一緒に、
笑い声が飛んでくる。

けれど、その背後には、
ときどき
ひんやりと冷たい風が、
すっと流れることがある。

あれはたぶん、

「お前、寒いんだよ。
もう、見てらんないんだよ」

そんなニュアンスを含んだ翻訳が、
こちらの耳に届いてくるのだと思う。

翻訳こんにゃくなんて、
気の利いたものは
持ちあわせていないから、
僕はせめて、
顔だけでも笑わせておく。

たとえ、
頬の筋肉がつるような夜でも。

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