京都大原さん全員
タイトルは意味不明だ。
それでも、意味不明であること自体に、
どこか腑に落ちる感じがある。
近所のスーパーが「フライデー」
とやらで五%オフらしい。
はんぺんフライをまとめ買いした、
という話をでっちあげてみたが、もちろん嘘だ。
本当は、金曜日にサークルKで『FRIDAY』を買った。
それだけの話である。
さっき、ぱらぱらと目を通した。
正直に言えば、買うほどのものでもなかった。
とはいえ、買ってしまったのだから仕方がない。
都市の午後に、どうでもいいことがひとつ、
静かに追加された。
――だから何だ。
そう思われるだろうことは、百も承知している。
それでも、こうして書いてしまう。
書くことでしか、
どうでもよさを肯定できない日が、たしかにある。
窓の外では、風がわずかに秋を含んでいた。
京都・大原を歩く女の背中が、ふと脳裏をかすめる。
誰にも見られず、
誰も見ようとしない孤独の、美しさ。
その静けさに、少しだけ救われる。
ラベル: 好きな音楽










