10/25/2011

急いては事を仕損じる──auのiPhone 4S


   ezweb.ne.jpのメール受信間隔を
素直に15分に設定したが、
これでバッテリーが2年もつのか、
正直かなり怪しい。

結局、ネットで調べて、
メール転送という方法を使ってみた。

ただし、遅延がひどい。
今日、とりあえず
自分限定で「確実」だと思えた方法は、
もう1台持っている
ソフトバンクのiPhoneの
i.softbank.jp宛に転送する設定だった。

文字化けはする。
するけれど、届く。

確実に届く、という点では
これがいちばん安心だった。

もう少し、
様子を見るべきだったかもしれない。

新しもの好きな性格を、
いい加減どうにかしたほうがいい。

身銭を切って分かったこととして、
iPhone 4を持っている人は、
4Sは無理に行かなくていいと思う。

カメラの起動や機能面では、
確かに「おお」と思うところはある。

けれど、それだけのためなら、
カメラのキタムラで
デジカメを買ったほうが安上がりだ。

AppleのiCloudが、
Apple IDとは別に設定できる、
という点には正直感動した。

ただ、iToolsの頃からの流れを考えると、
そこに全面的に頼るのは、
少し怖さも残る。

ソフトバンクとau、
2台のiPhoneを持ち歩いている人なら、
iCloudのメール転送よりも、
i.softbank.jpへの転送のほうが
確実だと思う。

結局のところ、
5が出るまで
1台で我慢するのが、
いちばん利口だったのかもしれない。

……疲れた。
今日はここまで。

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10/24/2011

プッシュされない夜――auのiPhone4S

「絵文字入りのメールは、
今まで通り、そちらに送ってください」

そんな一文を書かなければならない時点で、
もう、少し疲れていた。

auのiPhone4Sを使い始めて、
メールが来ない夜が続いた。
待っても、鳴らない。
画面は静かなままだ。

設定を変えた。
しばらくすると、電池が減っていった。
目に見えて、減る。
なにかを間違えている気がした。

調べて、直して、
また少し違う。
今度は届くけれど、
言葉の端が壊れている。

絵文字が、
意味を失っていた。

そのうち、
もう一台のiPhoneに頼ることになった。
ポケットが重くなる。
正しいのかどうかは、
考えないことにした。

夜になって、
ようやく一息ついたころには、
最初の高揚はどこにも残っていなかった。

もう少し待てばよかった、
という考えが浮かんで、
すぐに消えた。

ふと、昔のメールは、
こういうものだったな、とも思う。

新しいものは、
だいたい最初に、
こういう夜を連れてくる。

あれこれ整う前に、
こちらの気力のほうが先に切れる。

今日はもう、いい。
画面を伏せて、
そのまま眠ることにした。

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10/23/2011

@ezweb.ne.jp


   auのiPhone4Sを手に入れた。
白の64GB。

auにした理由は単純で、
AppleCare Protection Planを
分割で面倒を見てくれる、
それだけだった。

安心を買ったつもりが、
使い始めると、
どこか噛み合わない。

フィーチャーフォンの延長で
触ると、あちこちで引っかかる。

PCと同期している人なら
問題はないのだろう。
けれど、そうでない身には
少しだけ、不親切だ。

いじっているうちに、
ようやく腑に落ちた。

auショップが空いていて、
SoftBankショップの方が
賑わっている理由。

現時点では、
iPhone4Sは
SoftBank向きなのかもしれない。

宇津ノ谷峠のような山に
行かない限り、
電波も問題なさそうだし。

小さな不満も、
一つだけ残った。

店を出たあとで気づいたが、
出荷時の両面フィルムが
すでに剥がされていた。

こちらは、
液晶保護フィルムを
用意していたのに。

埃が入り、
気泡だらけになった。

たいした話ではない。

ただ、
新しいものを手にした日の
気持ちは、
こんなふうに
少しずつズレていくものだと、
そのときは思った。

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10/13/2011

禁忌(タブー)KidsとiOS5


   時代は短文。
まるでアルコール度3%のカロリ。
軽くて、残らない。

缶で飲むなよ、と思う。
面倒でも、タンブラーに注げばいいのに。

iOS5にアップデート完了。
iPhone、何が変わったのか。

何かを期待しつつ、4錠服用。
新ヘパリーゼプラス。
効能は、よく知らないまま。

iOS5を入れたら、
連絡先が、きれいに消えた。

また入れ直せばいい。
なぜそんなに余裕があるのかと聞かれて、
少し考える。

……友達が、いないからだ。

いつかは行きたい、飛田新地。

死ぬまでに一度は行きたい、
飛田新地。

短文ばかりが流れていく。
軽くて、すぐ消えて、
何も残らない。

それでも、
こうして書き留めておかないと、
連絡先みたいに、
全部消えてしまいそうだ。

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10/07/2011

Naver LINEという新しい孤独 ――誰にも届かない、僕のID


   この秋、auからiPhoneが出た。
ようやく、という安堵と、
どこか噛み合わない違和感が同時にやってきた。

メールはプッシュされない。
センターに問い合わせなければ、受信すら確定しない。
スマートフォンと呼ばれるものを手にして、
通信だけが一昔前に引き戻されたような感触があった。

その、どうしようもない隙間に、
僕はすでにLINEを入れていた。
6月。登場したその日だったと思う。

誰よりも早く、
そして誰にも届かないまま、
招待状を送り続けていた。

思いつく限り、知り合いにばらまいた。
返事はない。既読もない。
音沙汰というものが、きれいに消えている。

身の回りの男たちは、揃いも揃ってアナログ将軍だ。
便利さを嫌い、紙のHotPepperクーポンすら使わない。
理由はだいたいいつも同じだった。

「カッコ悪いから」

たしかに、財布の奥から
くしゃくしゃになった紙を引きずり出し、
切り口の揃っていない端を、店員に差し出す所作は、
少しばかり情けなく、面倒でもある。

けれど、金がないと嘆くのなら、
その程度の不格好さは引き受けてもいいのに、とも思う。

便利を拒むことで守っているその「かっこよさ」は、
時代遅れの自尊心なのか、
それとも、ただの照れなのか。

アナログ将軍たちは、今日も沈黙している。
LINEの話をしても、手応えはない。
無料通話だとか、既読だとか説明しても、
返ってくるのは、だいたいこの一言だ。
 
「それで、何がいいの?」

スマートフォンを持ってはいても、
その手つきは、まだガラケーの延長線上にあった。

まあ、いい。
届くかどうかは、もはや問題ではない。

僕のIDは、たしかにそこにある。
ただ、それに触れる指が、他に存在しないだけだ。

mixiは、すでにつぶやきの海になっていた。
言葉は流れ、言葉に押し流され、
書いても書かなくても、大差はないように見えた。

それでも、指はときどき更新欄の上で止まる。
送信する理由があるわけでもない。
ただ、空白を前にして立ち尽くしてしまう。

これは、
6月にLINEを入れてから、
誰にも届かないまま送り続けてきた、
招待状の記録である。

auのiPhoneが出た今、もう一度だけ、送ってみた。
届かないと知りながら。
 
それでも送ってしまう、その手つきごと。

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