7年ぶりの静岡まつりへ
2003年以来、実に七年ぶりに静岡まつりへ出かけた。
街路のソメイヨシノはところどころに蕾を残しながらも、
メインストリート沿いでは
見事に咲き揃い、風に花びらが舞っていた。
空は白と青のまだら、風は強いが、
陸はうっすら桃色に染まっていた。
──春らしい、少し眩しい一日だった。
久しぶりにジャージではなく、
控えめな大学生ふうの格好で出かけた。
安物のタケオキクチ、右耳にチタンのピアス、
そして白内障防止の口実でPOLICEのサングラス。
鏡の前では「まぁ悪くない」と思ったが、
外に出ればその装備を支える本体が貧弱すぎて、
亀田どころか「ダメだこりゃ」の域だった。
ナルシストの自覚があるだけに、
今日は珍しく写真は撮らないことにした。
かわりに、こうして文字で残しておく。
──望遠レンズを二台ぶら下げ、
股間のあたりが妙に膨らんだ姿は、まさに低俗の極み。
サングラスにカメラ。日差しも強くないのにこの装い、
どう見ても「エロカメラマン」である。
くだらない。けれど、そんな自分を
笑っていられるうちはまだ大丈夫だ。
静岡まつりは、昔ながらの穏やかな祭りである。
大御所花見行列が何よりの見ものだった。
子どもの頃は御台所役の
女優さんを目当てに出かけたものだが、
いつの間にか地元の女性が務めるようになり、
そのあたりから足が遠のいた。
2002年、2003年は角田さん、
舞の海さんが大御所役で登場した。
あの頃はまだ、女性に少し
距離を置いていた時期でもあった。
そうして気づけば、同性の友人もなく、
辛辣な言葉ばかりが増えていった。
人に優しくすることより、
正直でいることを選んできたように思う。
その結果、今年は花見の約束もなく、
ぽっかり空いた春の週末を持て余している。
「踊る」シリーズで見たときよりずっと魅力的で、
厳しい世界に身を置く人の色気があった。
風に吹かれながらその姿を眺めているうちに、
不思議と胸のあたりが穏やかになった。
明日も晴れたら、もう一度行ってみようと思う。
なお、明日の大御所はにしきのあきらさんだという。
あの人の、めげない明るさに少しあやかりたい。久しぶりに「平和な愛」という言葉を素直に口にできる──
そんな一日だった。
ラベル: お散歩写真機





<< ホーム