10/21/2009

読書する間がない──くみっきーの笑顔と、開かれない雑誌


   雑誌を読むなんて、簡単なことのはずなのに。
そうした時間ほど、案外と取れないものだ。

去る十四日、通りすがりの書店で手に取った
『メンズエッグ』を、今日ようやく開いた。

──といっても、ページをめくり、
印刷された写真や文字をただ目で追っただけだ。

仕事は拍子抜けするほど暇なのに、
家に帰ると不思議と慌ただしくなる。
食事の支度をし、風呂を沸かし、肌の手入れをして、
シンデレラタイムなどという言葉に従って眠る。
この一連の流れを間断なくこなしていると、
のんびりしているようで、
どこか常に急いている気がする。

雑誌には、また黒い服が流行っているとあった。
不景気ゆえに、二、三年前のブラックタイトを
クローゼットから引っ張り出すしかないか──

そう思いながら、ふと当時の体型を思い出す。
あの頃の僕は六八キロもあり、
手元の服はどれも緩すぎる。

今朝、体組成計という便利な
機械に乗ってみたら、五八キロ。
体脂肪は一三パーセントあまり。

痩せすぎではないかと、少し不安になる。
どこか身体の奥で、
病が静かに育っているのではないか。
そうした疑念は、健康診断の結果を待たずとも、
夜更けになるとふと湧いてくる。

ところで、先週の土曜日。
静岡の109で生くみっきーを見る計画を立てた。
くだらない計画だと思いながらも、
そのときの僕は妙に真剣だった。

一緒に行った女友達が、何を思ったか
『Popteen』の九月号をくれた。

「これ、読んどけよ」と、
半ば茶化し半ば親切心で言いながら。

ありがたく受け取ったものの、まだ開いてもいない。 

くみっきーのあの笑顔は、
もうどれくらい昔のことだったろう。
ほんの四日前のことなのに、
もうすでに思い出の中に紛れつつある。

時計を見ると、もう二三時。
歳を取ると、朝の目覚めが妙に辛い。
昔は夜明けまでふらふらしても平気だったのに、
今では肌の衰えが怖い。
肌は年齢をごまかせない。
日付が変わる三十分前には眠ったほうがいい──
そんなふうに、いつのまにか
自分に言い聞かせるようになった。

おやすみ、くみっきー。

この小さな呟きも、明日になれば
きっとどうでもよくなるだろう。

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