ベスパと雨と、あの頃の僕
2001年9月21日(金)
「つくづく秋だね…」
涼しい。というか、少し肌寒い。
そろそろタンクトップともお別れらしい。
夜の20時半。雨がしとしと降っている。
夏場の地獄のような暑さと
汗だくの日々が、まるで嘘みたいだ。
今ではコーヒー一杯で一日がしのげる。
ただ、そのせいか──家で飲むビールが、
妙においしくない。
これだけは、秋の欠点だ。
飲み会の誘いが来そうな気もするが、
金欠だから電話は取らない。
節約の秋でいい。
今はむしろ、HTMLの勉強の方が楽しい。
最近、パソコンに向かってばかりだ。
2001年9月22日(土)
「暑さ寒さも彼岸まで」とは、
よく言ったものだ。
朝9時、予約していた美容院へ向かうために
ベスパを走らせたが、
半袖では風が冷たくてつらいくらいだった。
ライダーは、風で季節を知る。
今日は、もう晩秋だと感じた。
髪はすっきり整った。
カラーで少し明るくなった髪に反して、
内面はやはり暗いままだ。
午後はお隣の清水市まで足をのばし、写真展へ。
引き伸ばされた風景は、
どれも美しく、思わず立ち止まった。
京都の紅葉も見に行きたいけれど──
財布の中身までもう晩秋。
せめて三連休のあいだ、近場で小さな秋を探そう。
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2009年9月──
天気は曇り、時折小雨がぱらつく。
今年は19日から23日まで
「シルバーウィーク」と名のつく大型連休。
ありがたいことに休みは多い。
東名高速は大渋滞らしいが、
僕は渋滞知らずで過ごしている。
土曜日は美容院へ。
日曜はディーラーで車検を済ませ、
その足で家族と犬を連れて宇津ノ谷峠まで。
結局、この8年で大きく変わった
ようでいて、たいして変わっていない。
相変わらず、携帯の電源は切ったまま。
相変わらず、出費は抑えて
小さな楽しみで満足している。
2001年のベスパの僕も、
2009年の家族と犬連れの僕も、
同じ雨空の下で、秋の入口を走っている。
ラベル: 再掲載「赤い日記帳」

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