8/19/2009

AモードとBモードのあいだで


   一週間ほど前のことだ。
島田に住む友人のもとへ、
ふと思い立って電車で出かけた。
ただそれだけのことなのに、
不思議と記憶に残っている。

その頃、東名高速は地震で一部が崩落し、
ニュースは倒壊の映像で埋め尽くされていた。

道路は渋滞で、人も車も立ち往生するばかり。
それに比べ、電車の車内はがらんとして、
静岡から島田までの三十分は、
まるで小さな旅のようだった。

JRの風は爽やかで、何かから
解き放たれたような気分になった。
──楽しかったな。あの時は。

今日の僕はというと、仕事の外回りの途中、
公園のベンチで暇を持て余している。

不景気のせいか、やることも少なく、
手元の携帯でこうしてブログを更新している。

小さなボタンを一つひとつ押して
文字を打ち込む作業は、正直いって面倒だ。

けれども、この辛抱強さを日常にしてしまう
若い世代を思うと、妙に感心もする。

僕の携帯は「犬TT CoDoMo P904i」──
二年以上使い続けている相棒だ。

友人に頼んで飾ってもらった
デコも、まだそのまま残っている。

「2in1」という機能があって、
番号もアドレスも二つ持てる。
Bモードは仕事用、
Aモードはプライベート用。

最近では、休みにBモードを切るのはもちろん、
Aモードの着信さえも居留守を使うことが増えた。
それが何を示しているのか、自分でもよくわからない。

ただ一つ、言えることは──
どうやら、あまり健全ではないな、ということくらいだ。

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