8/30/2009

外車は財布のブラックホール


   来月は車検。
しかも、タイヤはすでにひび割れだらけ。
去年の点検でも
「そろそろ替えた方がいいですよ」
と言われていたけれど、
その頃の自分は夜のきらびやかな界隈に夢中で、
クルマよりも別方面に資金を注いでいた。

今年はその道を一時閉鎖して、
ようやく財布を車の維持へと振り向けたのだ。

居酒屋でコップ酒一杯──
そんな程度で満足するくらい、
すっかり夜遊びも落ち着いた。

とはいえ、ひび割れタイヤのまま
走り続けるのはさすがに不安。
案の定、今月21日、後輪がパンク。

「ミシュラン入りましたよー」
昨日ディーラーから連絡があり、
本日ようやく新しい足を履いた
ニュービートルが復活した。
これでまだしばらくは乗り続けられそうだ。

……それでもやっぱり、
フィアット500が気になって仕方ない。

かつて夜の街で散財していたぶんを、
これからは車の方に回そう。
そんなことを考えながら過ごす、
晩夏の日曜の午後である。

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頭を空っぽにする時間──雑誌をめくりながら


   どうにも、自分はGALが苦手らしい。
それでも不思議と、雑誌 Youth 
は二か月に一度は欠かさず買ってしまう。

難しい本を読むみたいに肩が
凝るわけじゃなくて、
これはあくまでファッション誌。

気楽で、非現実的で、ある意味とても楽しい。
頭を空っぽにしてページを眺めて
いられる感じが、ちょうどいいのだ。

もちろん、そこに載っている
ファッションをそのまま真似るのは、もう無理がある。
似合う似合わない以前に、
年齢的にもキャラ的にも難しい。

けれど、この雑誌を読んでいると、
しみじみ思うことがある。
若さって、それだけでひとつの力なんだな、と。

無理に大人ぶるより、
素直に楽しんでいるほうが、ずっとかっこいい。

むしろ、年を重ねた人間のほうが世の中を
知らなかったりすることもある。

そんな気配が、ページの端々から伝わってきて、
ちょっと反省したりもする。

そういえば——梅しゃんの髪型、
前のスタイルのほうがよかったな、とふと思った。

たいしたことじゃないけど、
あの頃のほうが自然だった気がする。

流行を追うだけじゃなく、
ちょっとした気づきや変化も、
こうして静かに心に残っていく。

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8/27/2009

サボりのポケットにカメラ一枚


   今週に入って、朝晩がぐっと涼しくなってきた。
冷房なしの現場作業をナリワイにしている身としては、
ようやく息がつけるありがたい陽気。

……なんて真面目ぶったことを言ってみたけれど、

はらたいら? 
じゃなくて、はたらいたら?

――というわけで、今日も外回り名目の公園休憩。

不正社員らしく、グランドゴルフに励むご年配の横で、
仕事を抜け出した気分でブログ更新中であります。

さて本日の一枚は、月曜に歯医者へ向かう
途中に立ち寄ったお寺の山門で撮ったもの。

最近キザなセリフを連発していたせいか、
冷たいものを口にするたび歯がしみる。

これが俗に言う
「歯が浮く」のリアル版かもしれない
……と思い立ち、
会社を休んで歯医者に向かった道すがらのことだ。

ふと掲示板に目をやると、こんな言葉が書かれていた。

 深いつもりで 浅いのが知識
 浅いつもりで 深いのが欲望

刺さったねぇ。ナルシシスト呼ばわりされるたびに

「どうせオレなんか人生の敗者さ」

とスネていた頃、この一文が妙に胸に響いた。

本音を言えば、携帯カメラで風景を撮るのは
まだ少し照れくさい。

「イタくない?オレ」
って気取る自意識が顔を出すんだけど、
このときばかりは
「残したい」という気持ちのほうが勝った。

写真の写りは大したことない。
けれど、気持ちはたしかだ。

……そんなわけで、そろそろ現場に戻りますか。

今日も元気で。イッてらっしゃい。

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8/20/2009

夏の断片──常葉橘


   負けてしまったね。
……これで、夏も終わった気がする。

静岡は、なかなか甲子園で頂点に立てない。
そうした言葉を、簡潔なメールに添えて送るのが、
どうやら mixi では受けるらしい。

写メには、去年の安倍川花火大会。
本来なら七月の終わりに開かれるのに、
今年は雨で川が増水して、
八月二十九日に延期だという。

けれど、僕は今年は行かない。
部屋の窓から、遠くの空にひっそり
火花が散るのを
眺めるだけでいいと思う。

──さて、と。
これからトラックに乗って、材料を運ぶ。
「気をつけて」
と声をかけてくれた同僚の言葉が、
少しだけ胸に残っている。

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8/19/2009

AモードとBモードのあいだで


   一週間ほど前のことだ。
島田に住む友人のもとへ、
ふと思い立って電車で出かけた。
ただそれだけのことなのに、
不思議と記憶に残っている。

その頃、東名高速は地震で一部が崩落し、
ニュースは倒壊の映像で埋め尽くされていた。

道路は渋滞で、人も車も立ち往生するばかり。
それに比べ、電車の車内はがらんとして、
静岡から島田までの三十分は、
まるで小さな旅のようだった。

JRの風は爽やかで、何かから
解き放たれたような気分になった。
──楽しかったな。あの時は。

今日の僕はというと、仕事の外回りの途中、
公園のベンチで暇を持て余している。

不景気のせいか、やることも少なく、
手元の携帯でこうしてブログを更新している。

小さなボタンを一つひとつ押して
文字を打ち込む作業は、正直いって面倒だ。

けれども、この辛抱強さを日常にしてしまう
若い世代を思うと、妙に感心もする。

僕の携帯は「犬TT CoDoMo P904i」──
二年以上使い続けている相棒だ。

友人に頼んで飾ってもらった
デコも、まだそのまま残っている。

「2in1」という機能があって、
番号もアドレスも二つ持てる。
Bモードは仕事用、
Aモードはプライベート用。

最近では、休みにBモードを切るのはもちろん、
Aモードの着信さえも居留守を使うことが増えた。
それが何を示しているのか、自分でもよくわからない。

ただ一つ、言えることは──
どうやら、あまり健全ではないな、ということくらいだ。

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8/15/2009

G(e)REEアンド腹痛(下痢と腹痛から学ぶ人生)


 1
それは入浴中にトツゼン起こった。
あまりにトツゼンに…。

激しすぎる便意という症状に、
一時は浴室をブラウン
12トーンに染めあげてもいいや…と、
投げやりな態度になったが、
そういう何事にも忍耐に
欠けるというか、
我慢強くない自分の性格を自覚。

それに嫌気がさしていただけに、
なんとか場違いなゲリラ豪雨と
いう行為は思いとどまった。

入浴前の無気力から考えて、
せっかく全身をキレイにしたのに
その後の排便はすごくもったいないという
前向きな気持ちが生まれたのも不思議。

2
今日のこの不測の
事態が起こるまでの僕は、休日にもかかわらず、
ためいきばかりついているという有様であった。
このところ悩むことが
趣味と言えるくらいに、あれもこれもいろんな
分野からひっぱりだして、
すべてに悲観して「はぁ…」である。

が、この下痢と腹痛との出会いが僕を変えた。
浴室での清めの作業を一時中断し、
身体をタオルでせっせとふいて、
そしてわざわざブリーフをはいて、
浴室から徒歩で5秒も
かからないトイレに行くという姿を、
今しみじみ思い出すと、
ぁぁ…僕ってダンディズムの塊ぢゃん。
…って、少し自分自身が好きになれた。

下痢と腹痛が僕を救ってくれたというか、
下痢と腹痛が無気力な僕に、
何かに夢中になることの
大事さを教えてくれた。

3
下痢と腹痛ってヤツは時に厳しくもあるが、
寄せては返すという波みたいに
「間」をおいてくれるやさしさがある。

「粗相してはダメなんだよ!!」
そう教えてくれてるのかもしれない。

便器に腰掛けるまでの、
あの一途すぎるというか
無我夢中な行動を、これからまたむなしさに
負けそうになりそうな時に思い出して、
今日もセイイッパイ生きていこうと思う。

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